エックスサーバーには個人向けと法人向けのXsever Businessがあります。法人でレンタルサーバーの利用を検討する場合、まずXserver Businessのスペックなどを見る方が大半だと思いますが、「実際の所、個人向けと法人向けで何が違うの?」と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そこで、当記事ではXserver Businessの特徴や個人向けとの違いなどを徹底解説いたしますので、ぜひ最後までお読みください。
Xserver Businessとは?主な3つの特徴をご紹介
Xserver Businessは国内No.1シェアを誇るエックスサーバーが法人向けに提供しているレンタルサーバーです。その主な特徴を以下の3つに分けてご紹介します。
大容量・ハイスペックで高負荷にも対応している
Xserver Businessは「スタンダード」「プレミアム」「エンタープライズ」の3つのプランに分かれていますが、最も安価な「スタンダード」でも700GBと大容量ストレージが搭載されています。
また、ストレージは従来のオール SSDより読み込みが速いNVMe SSDを採用しており、ハイスペックであることも大きな魅力です。
そのため、高負荷にも耐えることができ、安定したホームページやサイトの運営を実現できます。
ホームページ制作を無料で行ってくれる
Xserver Businessには企業のホームページを無料で制作してくれるサービスがついています。企業のホームページ制作には数十万かかることもあり、この点は大きな魅力と言えますね。
制作してくれるホームページはスマホ・タブレットでも見やすいレスポンシブデザインに対応しており、独自SSL標準にも対応しているため、セキュリティ面も安心です。
WordPressでホームページ制作を行うためページ追加や更新も簡単にできるなど、Xserver Businessを利用すれば準備を全くしていない状態からでも、企業のホームページを持つことができます。
サーバ設定や移転などを無料で代行してくれる
Xserver Businessを利用すれば、ホームページ制作だけでなくサーバ設定や移転なども無料で代行してくれます。これらの作業には専門知識や技術が必要なこともあり、社内に技術者がいない場合などは大変心強いですね。
無料で代行してくれる主なサポート内容を以下にまとめましたので、参考にしてください。
サポート名 | サポート内容 |
サーバ移転 | 運用中のサーバーからXserverビジネスへのWebサイト移転を代行(1つのサーバアカウントにつき1回まで無料) |
CMSインストール | WordPress/EC-CUBE/Pukiwikiのインストール(1件まで) |
メールアドレス作成 | メールアカウント設定を追加(30アカウントまで) |
独自ドメイン設定 | 独自ドメイン設定を追加(10ドメインまで) |
サブドメイン設定 | サブドメイン設定を追加(10ドメインまで) |
サーバのデータ削除 | 指定したディレクトリ配下のデータを削除 |
法人用と個人用の違いとは?表にまとめて徹底比較!
Xserver Businessの主な特徴は無料代行してくれるサービスの幅広さであり、企業がホームページやECサイトなどを運営する中で非常に心強いことがわかりました。では、個人用と比較するとどのような違いがあるのでしょうか。
以下に表でまとめましたので、ご確認ください。なお、それぞれスタンダードプランで比較しております。
Xserver Business(スタンダード) | Xserver(スタンダード) | |
初期費用 | 16,500円 | 0円 |
月額費用 | 3,762円〜 | 990円〜 |
Webサーバソフトウェア | ngixx | ngixx |
ストレージ容量 | 700GB | 500GB |
転送容量制限 | 無制限 | 無制限 |
MySQL個数上限 | 無制限 | 無制限 |
自動バックアップ | あり(14日分) | あり(14日分) |
セコムセキュリティ診断 | あり | あり |
無料設定代行 | あり(月3回) | なし |
無料サーバ移転 | あり(1サイト) | なし |
無料サイト制作代行 | あり(1サイト) | なし |
Web改ざん検知 | あり | なし |
SLA(稼働率保証) | あり | なし |
サポート | 電話/メール/チャット | 電話/メール/チャット |
あとからプラン変更 | あり(上位プランのみ) | あり(上位・下位プラン可能) |
これらを比較すると同じ点も多いことがわかりますね。その中でも、エックサーバーの法人用と個人用で異なる主な3つの違いを詳しく解説します。
月額費用
月額費用はXserver Businessが3,762円〜であるのに対し、Xserverは990円〜と4倍ほどXserverの方が安くなっています。また、Businessの方は初期費用が16,500円かかるのに対し、Xserverは無料です。
そのため、月額料金では個人向けのXserverに分があると言ってよいでしょう。
無料代行サービス
Xserver Businessの主な特徴であるホームページ制作やサーバ移行などの無料代行サービスは、Xserverにはついていません。
そのため、この点はXserver Businessを利用する大きな強みですね。
セキュリティ機能
Xserver Businessには365日Webサイト上の脅威を自動検知してくれる「Web改ざん通知」が搭載されていますが、Xserverにはこの機能が搭載されていません。
そのため、セキュリティ機能を重視したい人はXserver Businessを利用した方がよいでしょう。
Xserver Businessはどんな企業におすすめ?
表で違いをまとめると、コスト面ではXserver、サポート面やセキュリティ面ではXserver Businessがそれぞれ有利であることがわかりました。
ここでは、上記の表をもとにXserver Businessを利用するのが特におすすめの企業をご紹介します。
ホームページの運用に不安がある企業
ホームページの運用に不安がある企業はXserver Businessがおすすめです。ホームページ制作やサーバ設定を無料で代行してくれるため、知識が全くなくてもホームページの制作から運用まで行えます。
ホームページ運用でわからないことがあれば、知識豊富なエックスサーバーの社員が電話などで対応してくれるため、社内に技術者がいなくても安心して運用することができるでしょう。
不特定多数の個人情報を扱うサイトを運営する企業
Xserver Businessはセキュリティが充実しているため、不特定多数の個人情報を扱うサイトを運営する企業にもおすすめです。
365日Webサイト上の脅威を自動検知してくれる「Web改ざん通知」に加え、外部からの不正アクセスやメールの不正送信を防ぐ「WAF」、1日1回サーバに行ってくれる「自動バックアップ」などがあり、セキュリティ面は非常に充実しています。
このような最高水準のセキュリティ機能が搭載されており、情報漏洩を絶対に避けたい企業であればXserver Businessはぜひ利用すべきでしょう。
費用より安定性を重視する企業
Xserver Businessの唯一とも言えるデメリットは初期費用や月額費用がXserverよりも高額であることです。そのため、費用を最重視する企業の場合はXserverの方が良いでしょう。
その一方、費用よりも安定性を重視する企業であれば、Xserver Businessがおすすめです。Xserverでは利用できないサポートやセキュリティが受けられるため、何かトラブルがあっても安定したホームページを運用することができます。
まとめ
当記事では、Xserver Businessの特徴や個人向けのXserverとの違いなどをご紹介しました。
Xserver Businessには無料のホームページ制作代行やサーバ移行代行、充実したセキュリティがあり、企業にとってメリットが大きいサービスが多くあることがお分かりいただけたと思います。
そのため、もし企業でXserverの利用を検討中の場合は、ぜひXserverr Businessを利用するようにしてください。