ECサイトの開設を検討する際、人気の選択肢として挙げられるのがShopifyとSTORESです。
しかし、名前は聞いたことはあるものの、2つのプラットフォームにどのような特徴や違いがあるのか分からない方も多いのではないでしょうか。
そこで、当記事ではShopifyとSTORESを費用面や機能面から比較を行います。加えて比較してわかったメリットやデメリットもご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
Shopifyの特徴
まず、Shopifyの特徴を説明します。Shopifyはカナダ発のECプラットフォームであり、その特徴は、テンプレートの豊富さやデザインの自由度の高さです。HTMLやCSSの編集も可能であることから、カスタマイズ性が高く、独自性の高いECサイトを構築できます。
また、多言語や他通貨に対応しているのもShopifyの特徴の一つです。対応言語は20にも及んでおり、グローバルに事業を展開したい方におすすめのECプラットフォームと言えるでしょう。
STORESの特徴
次に、STORESの特徴を説明します。STORESは2012年に日本で開始されたECプラットフォームであり、無料で48種類のテンプレートを利用でき、おしゃれなECサイトを簡単に解説することができます。そのため、HTMLやCSSの知識がない方でも気軽にECサイトを始めることができるのです。
また、実店舗との連携がしやすいのもSTORESの魅力の一つです。従来のECプラットフォームでは、商品登録をネットショップと実店舗で2回する必要がありました。しかし、STORESはダッシュボードから商品を登録することで、自動でPOSレジに反映させることが可能です。
そのため、ECサイトだけでなく、実店舗でも営業を行う予定がある方におすすめのプラットフォームと言えるでしょう。
【表で比較】ShopifyとSTORESを費用面から比較
上記にて、ShopifyとSTORESの特徴をご紹介しました。それでは次に、ShopifyとSTORESの違いを費用面から表にて説明します。
初期費用 | 月額費用 | 取引手数料 | 決済手数料 | 入金手数料 | |
Shopify | 0円 | 750〜58,500円 ベーシック:4,850円 | Shopifyペイメント:0円 他決済サービス:0.2〜2% | 国内/JCB:2.9〜3.55% 海外/Amex:3.75〜3.9% ※Shopifyペイメント利用時 | 0円 ※Shopifyペイメント利用時 |
STORES | 0円 | フリー:0円 ベーシック:2,980円 | 0円 | フリー:5% ベーシック:3.6% | 自動入金:0円 手動入金: 0円(10万以上) 200円(10万未満) |
費用面を比較すると、初期費用や入金手数料などに大きな違いは無いことがわかります。
一方、月額費用はShopifyの最低額が750円、STORESが0円、ベーシックプランでもShopifyが4,850円、ベーシックプランが2,980円と月額料金はSTORESの方がお得です。
そのため、月額料金をとにかく安価に抑えたい方はSTORESのフリープランがおすすめ。しかし、フリープランを利用する際は決済手数料が5%と他のプランよりも高くなることに注意しましょう。
決済手数料に関しては、Shopifyが最低2.9%と最も安価であり、低コストでの運用が可能となっています。
【表で比較】ShopifyとSTORESを機能面から比較
上記にて、ShopifyとSTORESを費用面から比較しました。それでは次に、機能面から比較を行います。
商品登録数 | テンプレート数 | 写真登録数 | HTML・CSS編集 | 多言語対応 | サポート体制 | |
Shopify | 無制限 | 無料(期間限定):12種類 有料:80種類以上 | 1件アイテム250件まで(画像・3Dモデル・動画含む) | ◯ | 20言語対応 | メール コミュニティ ウェビナー ヘルプページ |
STORES | 無制限 | 無料:48種類 | 1アイテム最大15〜30枚 | X | 英語のみ | お問合せフォーム |
機能面を比較すると、ShopifyとSTORESのいずれも商品登録数が無制限である一方で、無料でのテンプレート数がShopifyが12種類、STORESが48種類であり、無料版のテンプレート数に着目するとSTORESの方が多いことがわかります。
その一方で、写真登録数はShopifyが250件、STORESが最大30枚、ShopifyのみHTML・CSS編集対応可などの違いがあります。
また、外国語の対応がShopifyが20言語対応であるのに対し、STORESは英語のみであるほか、サポート体制もShopifyの方が充実しているため、総じて機能面はShopifyの方が充実していると言えるでしょう。
比較してわかったShopifyのメリット・デメリット
ShopifyとSTORESを費用面・機能面から比較しました。その比較結果からわかったShopifyのメリット・デメリットをご紹介します。
まず、Shopifyのメリットとして挙げられるのは機能面が充実しており、カスタマイズ性が高いことです。
豊富なテンプレート数を保有しており、HTML・CSS編集にも対応しているため、独自性の高いECサイトを制作することができます。
また、対応言語数も非常に多く、越境ECを作りたいと考えている方にもShopifyはおすすめと言えるでしょう。
その一方で、カスタマイズ性の高さを活かすにはコーディング知識や集客に関する知識が必要となる点に注意が必要です。これらに関する知識がない場合は、その充実した機能面を持て余す形になってしまいます。
また、海外発祥のECプラットフォームであることから、Shopifyに関する最新情報を知るために英語スキルが必要となる場合もあります。
利用前には、これらのスキルを持つ社員がいるかどうか事前に確認しておくと良いでしょう。
比較してわかったSTORESのメリット・デメリット
次に、費用面・機能面を比較して分かったSTORESの特徴をご紹介します。
STORES
のメリットとしては無料で利用できるプランがあるため、コストを抑えてECサイトを構築できることが挙げられるでしょう。商品が売れるまで費用をかけずECサイトを運営できます。
無料版でもテンプレート数は48あり、比較的独自性の高いECサイトを構築できます。その一方で、1アイテムに登録できる写真数が最大で30枚と少なく、HTML・CSS編集機能がないなど、カスタマイズ性が低く、機能面はある程度制限されてしまう点には注意が必要です。
総じて言えば、やはり月額無料でECサイトを始められるのが最大の魅力であり、お試しでECサイトを作ってみたいという方にはSTORESが向いていると言えるでしょう。
まとめ
当記事では、ShopifyとSTORESを費用面・機能面に分けて比較を行いました。
どちらのECプラットフォームにも異なる魅力があり、向き・不向きも異なるため、自身がどちらが向いているかは事前に判断するようにしましょう。
その判断の際に当記事が参考になれば幸いです。