ECサイトの開設を検討する際、人気の選択肢として挙げられるのがShopifyとBASEです。
しかし、名前は聞いたことはあるものの、2つのプラットフォームにどのような特徴や違いがあるのか分からない方も多いのではないでしょうか。
そこで、当記事ではShopifyとBASEを費用面や機能面から比較を行います。加えて比較してわかったメリットやデメリットもご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
Shopifyの特徴
まず、Shopifyの特徴を説明します。Shopifyはカナダ発のECプラットフォームであり、その特徴は、テンプレートの豊富さやデザインの自由度の高さです。HTMLやCSSの編集も可能であることから、カスタマイズ性が高く、独自性の高いECサイトを構築できます。
また、多言語や他通貨に対応しているのもShopifyの特徴の一つです。対応言語は20にも及んでおり、グローバルに事業を展開したい方におすすめのECプラットフォームと言えるでしょう。
BASEの特徴
次にBASEの特徴を説明します。BASEは日本初のECサイト構築サービスで、初期費用や月額料金が基本無料というコストを抑えたECサイトの運営を実現します。ECサイトの運営において、必要手数料は販売手数料のみです。
そのため、ECサイトの運営に費用をかけたくない個人事業主や中小企業から高い人気を誇ります。また、日本初のECサイト構築サービスであることから、国内向けの機能が充実しています。
国内配送や決済が最適化されており、コンビニ決済など日本独自の決済方法にも対応しているのが魅力的なポイントです。
【表で比較】ShopifyとBASEを費用面から比較
上記にてShopifyとBASEの特徴を説明しました。次に、ShopifyとBASEの違いを説明します。まず、費用面の違いを表でまとめましたので、以下ご確認ください。
初期費用 | 月額費用 | 取引手数料 | 決済手数料 | 入金手数料 | |
Shopify | 0円 | 750〜58,500円 ベーシック:4,850円 | Shopifyペイメント:0円 他決済サービス:0.2〜2% | 国内/JCB:2.9〜3.55% 海外/Amex:3.75〜3.9% ※Shopifyペイメント利用時 | 0円 ※Shopifyペイメント利用時 |
BASE | 0円 | スタンダード:0円 グロース: 4,980〜16,850円 | スタンダード:3% グロース:0円 | スタンダード: 3.6%+40円 グロース:2.9% ※Amazon Pay・Paypalは+1% | 2万円未満:750円(事務手数料500円含む) 2万円以上:250円 |
費用面から比較すると、全体的にBASEの方がリーズナブルに利用できることがわかります。
初期費用はどちらも0円ですが、月額費用はShopifyが最低750円、ベーシックプランは4,850円であるのに対し、BASEはスタンダードプランでも0円です。
一方、決済手数料はどちらも3〜3.5%前後となっており、この点から比較した場合は大きな差はありません。
【表で比較】ShopifyとBASEを機能面から比較
次に、ShopifyとBASEを機能面から比較します。それぞれの違いを以下の表にまとめましたので、ご確認ください。
テンプレート数 | 商品登録数 | SEO対策 | かご落ち防止機能 | 多言語対応 | 利用可能通貨 | サポート体制 | |
Shopify | 無料:12種類 有料:80種類以上 | 無制限 | タイトル、メタディスクリプション編集など | あり | 20言語対応 | 130ヶ国以上 | メール コミュニティ ウェビナー ヘルプページ |
BASE | 無料:11種類 有料:60種類以上 | 無制限 | トップページやキーワードの設定など | なし | 日本語・英語のみ | 34種類 | お問合せフォーム AIチャット ヘルプページ |
機能面から見ると、Shopifyの方が魅力的な点が多いことがわかります。
まず、テンプレート数はShopifyが無料で12種類、有料で80種類以上あるのに対し、BASEは無料で11種類、有料で60種類以上となっています。また、Shopifの対応言語数は20言語であるのに対し、BASEは日本語・英語のみの対応です。
このようにShopifyの方が機能面では充実していますが、カナダ発のECプラットフォームであるため、サポートが英語のみのケースである点に注意が必要です。
比較してわかったShopifyのメリット・デメリット
ShopifyとBASEを費用面・機能面から比較しました。その比較結果からわかったShopifyのメリット・デメリットをご紹介します。
Shopifyのメリットとして、まず挙げられるのがカスタマイズ性の高さです。
Shopifyはテンプレート数が無料で12種類、有料で80種類以上と非常に多く、独自性の高いECサイトを構築できます。
また、多言語に対応しているため、ECサイトのグローバル展開を考えている方はShopifyの利用をおすすめします。
その一方で、Shopifyは一番安いプランでも月額料金が発生するほか、サポートが英語のみであるケースもあるなどのデメリットも存在します。
比較してわかったBASEのメリット・デメリット
次に比較してわかったBASEのメリット・デメリットをご紹介します。
まず、BASEのメリットは、利用するにあたってコストを抑えられる点です。初期費用が無料であることに加え、基本機能が揃えられたスタンダードプランも無料で利用できます。
そのため、ECサイトをお試しで開設してみたい人は、まずBASEを使用してみてはいかがでしょうか。AIチャットによってオンラインでサポートをすぐ受けられるため、初心者の人でも安心です。
その一方、BASEはテンプレートの数が比較的少なく、デザインの自由度が低いことがデメリットとして挙げられます。オリジナリティの高いECサイトを作りたい方にはBASEは不向きであると言えるでしょう。
また、対応言語も日本語と英語のみであるため、グローバル展開を考えている方にもおすすめできません。
まとめ
以上、ShopifyとBASEの比較を行い、それぞれのメリット・デメリットまでご紹介しました。
比較した結果、独自性の高いECサイトの構築やグローバル展開を考えている方には、Shopifyがおすすめであることがわかりました。Shopifyはテンプレート数が豊富でデザイン性が高く、対応言語数も非常に多いためです。
そのため、ECサイトを開設するにあたり、すでに大規模サイトを構築する予定がある人や海外へ出品する予定がある人は、ぜひShopifyを利用しましょう。